お客様からいただく質問の中で、意外と多かったものの中に 『そもそも、エプロンってどうたたむのが正解なの?』
『シワになりにくいたたみ方ってあるの?』
というものがありました!
本記事ではエプロン専門店としておすすめのたたみ方を解説していきます。
ぜひ、実践してみてくださいね。
1. シワになりにくいエプロンの保管方法とは?
エプロンを保管する上で気を付けていることは、「シワにならないこと」という方も多いのではないでしょうか?
お仕事でエプロンを使われている方は特に気になりますよね。
たたみ方を意識するだけでエプロンのシワを減らすことにつながります。
シワになりにくいたたみ方のポイントは次の2点です。
洗濯じわを残さないように伸ばして干す
縫製ラインに沿って伸ばしながらたたむ
エプロン専門店がしているエプロンのたたみ方について具体的な方法を写真を使いながらご紹介していきます!
2. シワの秘密!そもそもなぜシワができるの?
たたみ方の前に、シワの秘密についてお伝えします。
シワができる原因を知っておくことで、なぜそのたたみ方が適切なのか理解しやすくなります。
そもそもシワになりにくい素材や、シワが目立ちにくい生地のエプロンを選ぶという方法もあります。
シワができるには、大きく2つの要因があります。
● 生地の密度
一般的に織物(シャツなど)よりも編物(セーターやTシャツ)の方がシワになりにくいです。これは編物の方が緩やかで糸が動きやすい構造の為、糸自体の変形が小さく、元に戻りやすいからです。一方で織物はタテ糸とヨコ糸で作られているため、密な構造になっています。蜜な構造であるほど折り曲げられた時に元に戻りにくく、シワになりやすいです。
● 繊維分子の変形
シワになりやすいと言われる綿・麻やレーヨンなどは洗濯などで水分を含むと繊維自体が膨張し、繊維内部の分子の結合がほどけてしまいます。
この状態で乾かすとばらばらに並んだ分子がそのまま固定され洗濯シワとして残ります。
一方でポリエステル・アクリルやナイロンのように水になじみにくい繊維は水の影響を受けづらいのでシワになりにくいと言われています。
簡単に綿・麻・レーヨンなどの繊維はシワになりやすく、ポリエステル・アクリルやナイロンはシワになりにくいと覚えておきましょう!
3. 胸当てタイプのエプロンのたたみ方
胸当てエプロンとは、その名のとおり胸の高さまであるエプロンのことを指します。
ここでは次の4タイプのエプロンのたたみ方を紹介します。
クロスエプロン
H型エプロン
ホルダーネックエプロン
かぶるだけエプロン
胸当てエプロンをたたむ際のポイントは、サイドの折りたたみ方です。
裁縫箇所で折りたたむとシワを目立たなくすることができます。
うしろひもタイプのクロスエプロンです。
クロスエプロンとは写真のように肩紐がクロスしているエプロンです。
①まずは裏返しにします。
うしろ紐タイプのもので紐が外れるものは別にして保管してもいいのですが、外さずにたたむ場合は、紐がばらつかないように中にたたみ込みます。
紐を通したままたたむと、着用する時に簡単に着用できます。
②サイドを折り返して長方形の様にたたみます。
その際に紐をエプロンの内側に入れて、外に出ないようにします。
ポケットの位置を均等にたたみこむことがポイントです。
③3等分にたたんで完成です!
なるべく四角形になるように伸ばしながらたたむと、折ジワが出にくくなります。
肩ひもの部分がアルファベットのHに見えるのでH型エプロンといわれています。
①裏返しにします。
②こちらもサイドを折り返して長方形の様にたたみます。
③3等分にたたんで完成です!
ホルダーネックエプロンは見た目がお洒落で最近主流の形です。
エプロンの重みがすべて肩にかかるので、肩が凝りやすい方や毎日使う方にはおすすめできませんが、「見た目重視!」という方にはおすすめです!私はたまに自宅で料理する時に付けています!
①まずは裏返します。
肩紐と腰の部分の紐を中にしまい込み、シワにならないようにたたみます。
この時も意識するのは長方形になるように!左右均等になるように!です。
②2つにたたみます。
ポイントは裁縫箇所でたたむことです。
縫製している場所でたたむことで折じわを少なくすることができます。
更に半分にたたんで完了です!
ここで、ひもタイプの別バージョンのたたみ方をご紹介します!
お料理教室やお友達と一緒に料理をするとき、最近ではアウトドアなどでエプロンを持ち運ぶときにおすすめです。
途中までは先程と一緒ですが、紐は出したままにしておきます。
半分にたたみます。この時もひもは出したままです。
もうさらに半分に。さらにもう一度半分にたたみ、最後は残しておいた紐でくるくると巻いて完了です。
鞄の中に入れてもばらけずに持ち運びに便利です。
かぶるタイプのエプロンは簡単です。
普段のTシャツをたたむように、まずは裏返してサイド部分を内側にたたみます。
この時のポイントは左右均等になるように!です。
もちろんシワを取り除きながら、なるべくシワにならないように!
3つにたたんで完成です!
4. 腰巻タイプのエプロンのたたみ方
腰巻のタイプのエプロンはサロン・前掛け・ギャルソン・ソムリエなどいろいろな呼び方がありますが、どれもカタチは似ています。実はそんなに明確な基準はないと思います。
エプロンのギャルソンは英語でホテルのボーイなどの意味で、フランス語の「少年」が語源のようです。
こちらはギャルソンエプロンです。ギャルソンのたたみ方は作りによって多少異なります。
基本的にはなるべく折じわを作らないように、縫製に沿ってたたむのがおすすめです。
裏返しにして縫製ラインに沿って半分にたたみます。
ポケットに折じわがつくのを避けるため、ポットの手前でたたみます。
半分にたたんで完成です。
ポイントは縫製ラインに沿ってたたむ、折じわをなるべく作らないようにたたむという点です!
5. 割烹着のたたみ方
元々割烹着は和装です。
着物を守るために作られたと言われています。
着物の袂が納まるように広い袖幅になっています。
裏返しにします。
この割烹着は縦に縫製ラインが入っていますが、アームホールが斜めに円形に入っている場合は袖をアームホールの縫製ラインに沿って斜めにたたみましょう。不自然な折じわがつきません。
3つに折りたたんだら完成です。
【まとめ】 エプロンのたたみ方をマスターしよう!
エプロンでお洋服を守ったり隠したり、日常的に使いたいけど、面倒なアイロンがけはしたくない!だから、なるべくシワにならないように保管したい!という方がほとんどではないでしょうか?
シワになりにくくするための方法として、こちらをご紹介しました。
ポリエステル・アクリル・ナイロンなど、そもそもシワになりにくい素材を選ぶ!
シワ加工が施されているものや表面に毛羽のあるものなど、シワになっても目立たない素材を選ぶ!
なるべくシワにならないようなたたみ方をマスターする!
エプロン屋のおすすめのたたみ方でした! ぜひ参考にしてみてください。
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